アニサキス
アニサキスとは？
アニサキスは、魚介類（主にサバ・サケ・サンマなど）の内臓や筋肉に棲みつく体長20mmほどの寄生虫です。非加熱、あるいは火の通りが十分ではない魚介類を食べた際に、生きたアニサキスも一緒に体内に入り込むことがあります。アニサキスは人の体内でも数日から1週間ほど生き続けるため、これが胃や腸の内壁に食いつくことで食中毒症状を起こします。
アニサキスはヒトを宿主にできないため、感染しても時間経過で死滅し体内から排除されます。虫体が排除されれば自然と症状は治まりますが、その間はつらい症状に耐えなければなりません。疑われる症状がある場合は、早めに堺市北区の瓦谷クリニックへご相談ください。
アニサキスの主な症状
胃アニサキス
- 激しい上腹部痛
- 腹部の不快感
- 吐き気・嘔吐 など
腸アニサキス
- 激しい下腹部痛
- 腹部の不快感
- 吐き気・嘔吐
- 発熱 など
アニサキスアレルギー
アニサキス症の症状は、アニサキス自体が引き起こしているものではなく、アニサキスに対する体のアレルギー反応だとされています。そのため同じ食事をされていても、発症の有無や症状の程度には個人差があります。
アニサキスに対してアレルギーを有している方は、胃・腸アニサキスの症状と併せて、以下の症状が現れることがあります。
- 蕁麻疹
- 血圧の降下
- 呼吸不全 など
アニサキスの検査
アニサキスへの感染が疑われる場合には、胃カメラ検査（胃内視鏡検査）やエコー検査を行います。胃カメラ検査の場合は、検査と同時にアニサキスの除去も可能です。なおアニサキス症の多くは胃で起こりますが（胃アニサキス症）、稀に腸で起こることもあります。こうした場合には大腸カメラ検査を行うこともあります。
当クリニックでは熟練の医師と高性能な内視鏡システムの組み合わせによる、低負担・高精度な内視鏡検査を実施しています。アニサキスの症状は時に耐えがたい苦痛を伴うことがありますので、疑われる症状に見舞われた際は我慢せずに当クリニックへご相談ください。
アニサキスの治療
内視鏡検査によってアニサキスを確認できた場合、その場で摘出します。基本的には体内のアニサキスを除去することで、すぐに症状は治まります。
内視鏡での摘出が難しい場合には薬によって症状を抑えつつ、駆虫薬を用いて体内のアニサキスを駆除・排出します。
アニサキスに対するアレルギー反応が現れている場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを使用して症状を緩和させます。